2011年05月29日

街中の森「グリーン・サムズ育成事業」|C雨の若杉原生林に登る

5月28日午後2時過ぎ、雨の中、若杉原生林に到着。今度は頂上まで登ります。

「ここは日本森林浴100選の天然林。標高1100b、面積83fの地に樹齢200〜250年の大樹が空を覆い、199種の植物が生い茂っている。吉井川の支流、吉野川の源流地域で、清流にはイワナがおどり、木々には小鳥がさえずっている」と看板にありました。
さっそく、森の学校に植えた「トチノキ」発見。…山の谷に生える落葉低木。大木にはクリに似た実がなる。同じ仲間に、パリの並木で有名なマロニエ(セイヨウトチノキ)がある…。

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セイヨウトチノキはチボリにも植えられていました。チボリ・クーペルのデザインはその実からデザインされていると聞いていましたが、むしろ、つぼみの時が似ていると植栽のEんどーさんが話していたのを覚えています。

清流沿いに、森の学校の坂田さんの案内で登っていきます。ブナの木も若葉が展開。ナツツバキの木肌は森林の中にあっても、黄褐色が際立ち、夏に咲く花を見てみたいと思いました。
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この付近が源流です、と言われた場所は、とても静かなところで、降り注ぐ雨を受け止めているように見えました。
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岡山と鳥取の県境にある若杉峠は、昔、美作と因幡を結ぶ最も近い要所であったそうです。人々の往来の盛んだったこの峠に旅人の安全祈願を願って、宝歴甲成年7月(1754年)に建立された若杉地蔵尊。たぶん杉の木も同じぐらいの樹齢ではないかとのことでした。
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一足だけ鳥取県に足を踏み入れました。鳥取側への道はけもの道になっているそうで、こんな看板がありました。
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雨で視界が悪かったので、頂上で少し休んですぐ下山。三村さんが虫を捕まえました。「おとしぶみ、の大きいの」…なんていう名前でしょうか。植物・虫は持って帰ってはいけないので、写真を撮ってすぐ離しました。
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その足で、管理された杉の人工林へ。雨が上がり、美しい光景。
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...若杉の自然林についてもっと♪
posted by チカクの中の人 at 21:37| 岡山 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 緑のおやゆびを持つ人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月28日

街中の森「グリーン・サムズ育成事業」|B西粟倉◎森の学校

こどもたちが度々、見に来れるような場所に森の木を植えよう!というのが今回の植樹の趣旨。本当はこどもたちと植えたかったのですが、あいにくの天候で精鋭部隊が出動しました。
今回の現場は、西粟倉村◎森の学校。廃校となった小学校の校舎を使ってさまざまな活動をしているところです。校庭のフェンス沿いに、トチノキを1本、ヤマツツジを88本植えます。
とっても姿の良い、トチノキ。オーダーは3mでしたが、運のよいことに5m近いシンボルツリーにふさわしい木が到着しました。
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道路沿いのフェンスに沿って、
ヤマツツジの植え穴を掘っていきます。
標高374b。
東経134度20分22秒と書かれた白い杭。
今年の花は終わりましたが、
こちらはしっかりした苗でした。
「目利き」がいるので、
きっといい苗を届けてくださったのだろうな、
と、嬉しくなりました。

校庭の隅にも鹿のふん。。。

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大きな石のように見えるのは、コンクリートの塊。
遊具の台座か何かだったのだろうと思いました。
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みんな、よくがんばりました。

雨天の中、レインスーツでサウナ状態で、汗を流し、
その後、お昼御飯をはさんで、若杉原生林に上ったので、
みんな体重が減ったのですが…、
ちゃんと、夕飯で取り戻してきました(笑)

トチノキもヤマツツジも九州から届きました。

まずは、この夏を越せるように。。。
トチノキは、2年目になると根巻から新しい根を出して、
3年目、土地になじんで、グンと大きくなるそうです。

森の学校のサカタさん、お世話をよろしくお願いしますね。
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森の学校の校舎から体育館、通りに面したフェンスの端から端まで。
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2011年05月20日

街中の森「グリーン・サムズ育成事業」|A倉敷運動公園

今年の植木の流通のシーズンはまもなく終わり...、なんとか間に合って、倉敷運動公園に植樹することが出来ました。
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金曜日の運動公園は部活の中高生でにぎわっています。運動公園の大橋所長と公園のスタッフ、元チボリの植栽スタッフ三村さん、私。午後2時。植木の到着を待って作業開始。遊具の手前にナツメの木1本、道に沿ってシルバープリペッド60本。杭と杭の間に6本ずつ並べ、ロープにそって植え穴を掘りました。
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シルバープリペッドの植え穴(上)とナツメの植え穴(下)。ナツメは根鉢より少し大きめに掘り、下のほうの土も起こしておきます。植えるときは深植えにならないように、地面と高さをあわせます。
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堆肥と公園の土を混ぜ戻して植え、たっぷり水を注ぎます。今回はタンクからホースで給水しましたが、目安はシルバープリペッドで1本につきバケツ1杯、ナツメでバケツ3杯ぐらい。週末が雨と聞いていたので、植木にとってはいい気候のめぐり。雨が降らなければ10日に1度ぐらいは水遣りを。根がしっかり張るまで、ケアが必要なのだそうです。ホースの先を土壌に差し込むように動かしながら、根鉢と大地が密着するようにしています。
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無事終了。シルバープリペッドは、明るい葉色で、白い花が咲くそうです。葉が茂るまで、ロープはこのまま。しっかり根をはって、大きくなるんだよ。
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最後にいい仕事にはいい道具が必要ということで「金象印」のマイショベルたち。作業の合間に色々と質問して、西粟倉の作業に備えました。みなさん、お疲れ様でした。
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私たちに活動の場を与えてくださった皆さんに感謝します

街中の森「グリーン・サムズ育成事業」
国土緑化推進機構・緑の補助金
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2011年05月12日

街中の森「グリーン・サムズ育成事業」|@ナツメの植樹

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街中の森を、街を愛する人の手で育てていく活動をしたいと思っていました。駅北の小さな宝石箱のような「森」を毎日見て過ごしてきた私たちの「小さな願い」が、少しずつ、形になりつつあります。
まず第一歩。銘板はこれからなんですけどね。もう少し形になったら、まとめてご報告したいと思います。

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次は、多分ここ。
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5月末には、また西粟倉へ。
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私たちに活動の場を与えてくださった皆さんに感謝します

街中の森「グリーン・サムズ育成事業」
国土緑化推進機構・緑の補助金

posted by チカクの中の人 at 19:11| 岡山 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 緑のおやゆびを持つ人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月04日

ダルガ峰に登ってみた

110504_140407.jpg峠の少し手前に開けた場所がありました。間伐材でしょうか、たくさんの木材が雨ざらしになっています。ここみいたる道は舗装はされているのですが、落石が多いだらだら坂を登っていきました。あまり人気がなくて不安に思っていたのですが、大きなカメラを持ったオジサマ発見。でも何を撮っているんだろう?鳥?木?ちょっと不思議でした。

ストーンサークルがあるということでしたが、道からさらっとのぞいただけ。イギリスのストーンヘンジとはちょっと違うんでしょうね。

110504_140752.jpg見晴らしのいい展望台には、ごついカメラをもったオジサマたち。神戸や姫路ナンバーが集結。山を見下ろす絶景ポイントです。
posted by チカクの中の人 at 14:06| 岡山 | Comment(0) | TrackBack(0) | 緑のおやゆびを持つ人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ゴールデンウィーク中日、西粟倉に行ってみました

110504_121352.jpg8時50分に総社を出たのですが、有漢まで7キロの渋滞ということで、賀陽インターで下の道に下りて、院庄インターでまた高速にのって、11時半ごろ西粟倉村に着きました。
昼ごはんは「あわくらんど」。たくさんの人手でさすがはGWですね。食堂でオーダーをとっていたのは、確か国民宿舎あわくら荘で打合せをしたイケメンの担当者。村をあげての臨戦態勢、といったところでしょうか。

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西粟倉・森の学校の保健室では組木で作られたからくりおもちゃが展示されていました。私たちのほかには親子連れが1組。自由に元小学校だった校舎の中を見て回りました。

110504_122937.jpgこのあと、若杉原生林へ。電波が届かず、携帯からは投稿できなかったので、あとで載せますね。根雪の残る原生林には、トレッキングスタイルの経験者から、小さな子供連れの親子までみかけることができました。

posted by チカクの中の人 at 12:15| 岡山 | Comment(0) | TrackBack(0) | 緑のおやゆびを持つ人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月07日

西粟倉が作る百年の森を歩く

西粟倉村の森の学校にjunebrryさんと一緒に伺いました。

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廃校した小学校校舎を利用した「森の学校」。
行政からの視察の方が見えていました。

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作家さんによる木の遊具の置いてある教室(左)。右の写真は体育館。
なかには、通常のサイズの西粟倉の木で立てられた家の骨格。
ここでワークショップなども行われるそうです。木のいい香り。

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伐採から実際の机作りまでを体験する3回にわたるツアー
出来上がった机は持って帰れます。写真とは少し違う形の2種類。
オプションでワゴンなどもつけられます。
木目のやさしい机は、大人になっても使えそう。

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西粟倉・森の学校の2階。廊下は杉だったかな。
磨きこまれた床。お教室は木工作家さんのアトリエになっていたり、
展示室になっていたり、ワークショップ会場になっていたり。
図書室だったところは、資料室になっていました。

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若杉原生林。植林されていない森の姿を見に行きます。

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苔むした石の隙間を水が流れます。自然の森は間伐しなくても、
年老いた木や育たなかった木は自然に倒れ、やがて土に返る。
倒れた木をどかしたりしないのだそうです。
土壌が豊かな水系の「みなもと」を育んでいます。
すべてあるがまま。森の息づくままに。

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ブナノキは森にやさしい。
一番遅く芽吹いて、一番早く葉を落としていく…。
そんな話を聞くと大きな木が愛おしく思えました。見上げると空。
下草を懐に抱いて、その子たちが育つように、
ブナノキが守っているようです。

原生林の森を三分の一ほどで引き返し、
今度は、植林されたスギの森に向かいます。

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植林された森の向こう、明るい森が広がります。
そこは、スギを間伐してできた森。

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日が差すので、下草が育ってきています。
奥の暗がりが間伐されていない森。

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右は萩の木の幼木。左は、タタラ製鉄の名残。

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西粟倉の木で作ったモデルハウスが2棟。木の香りに癒されます。


♪ juneberryさん、いつも、安全運転ありがとう ♪
posted by チカクの中の人 at 23:35| 岡山 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 緑のおやゆびを持つ人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする